chrome.power

説明

chrome.power API を使用して、システムの電源管理機能をオーバーライドします。

権限

power

コンセプトと使用方法

デフォルトでは、ユーザーが操作を行わないと、オペレーティング システムは画面を暗くし、最終的にシステムを一時停止します。Power API を使用すると、アプリや拡張機能でシステムを起動状態に保つことができます。

この API を使用すると、電源管理が無効になるレベルを指定できます。"system" レベルでは、システムはアクティブな状態を維持しますが、画面を暗くしたりオフにしたりできます。たとえば、画面がオフになっている間も、通信アプリはメッセージを受信し続けることができます。"display" レベルでは、画面とシステムはアクティブな状態を維持します。たとえば、電子書籍アプリやプレゼンテーション アプリでは、ユーザーが読んでいる間、画面とシステムをアクティブな状態に保つことができます。

複数のアプリや拡張機能が有効になっていて、それぞれに独自の電力レベルが設定されている場合、優先順位が最も高いレベルが有効になります。"display" は常に "system" よりも優先されます。たとえば、アプリ A が "system" 電源管理をリクエストし、アプリ B が "display" をリクエストした場合、アプリ B がアンロードされるか、リクエストを解放するまで "display" が使用されます。アプリ A がまだアクティブな場合は、"system" が使用されます。

Level

列挙型

「system」
ユーザーの操作がない場合にシステムがスリープ状態になるのを防ぎます。

「display」
ユーザーの操作がないときに、ディスプレイがオフになったり暗くなったりするのを防ぎ、システムがスリープ状態になるのを防ぎます。

メソッド

releaseKeepAwake()

chrome.power.releaseKeepAwake(): void

requestKeepAwake() を介して以前に作成されたリクエストを解放します。

reportActivity()

Chrome 113 以降 ChromeOS のみ
chrome.power.reportActivity(): Promise<void>

画面が暗くなっているかオフになっている状態、またはスクリーン セーバーから画面を復帰させるために、ユーザー アクティビティをレポートします。現在アクティブなスクリーン セーバーを終了します。

戻り値

  • Promise<void>

requestKeepAwake()

chrome.power.requestKeepAwake(
  level: Level,
)
: void

電源管理を一時的に無効にするリクエスト。level は、電源管理を無効にする度合いを表します。同じアプリから以前に送信されたリクエストがまだアクティブな場合は、新しいリクエストに置き換えられます。

パラメータ