SlideShare a Scribd company logo
2020年
1
新学習指導要領
2
どういう方針/教育に変わるのか?
3
ベネッセ曰く
4
5
この方針に基づき、
6
プログラミング教育が追加
7
なぜ、プログラミング教育?
8
小学校プログラミング教育の手引き
(文科省)
9
プログラミング教育が導入される理由
10
この手引きによれば、
11
コンピュータなどの情報機器やサービスとそれによってもたらされ
る情報とを適切に選択・活用して問題を解決していくことが不可欠
な社会が到来しつつあります。
(中略)
コンピュータをより、適切に効果的に活用していくためには、その
仕組みを知ることが重要です。プログラミングによって、コン
ピュータに自分が求める動作をさせることができるとともに、
コンピュータの仕組みの一端をうかがい知ることができるので、コ
ンピュータが「魔法の箱」でなくなりより主体的に活用することに
繋がります。
(小学校プログラミング教育の手引き 第一版 文科省 より引用)
12
あとで自分で読んでください
13
与えられた目的も悪くないですが、
14
15
今回はすこし自分で考えてみました
16
考えのプロセスを共有します
17
プログラミングとは何で、
なぜ義務教育化されるのか?
~プログラミング的思考を体験してみよう!~
プログラミング教育がなぜ必要か
19
それを知るには、
20
そもそも
プログラム
とはなにか?
21
22
プログラム?
23
24
25
プログラム≒(イベント, やることの)実行計画
26
プログラミング≒実行計画をつくること
27
ここで考えたいことは、
28
『なぜ(イベント, やることの)実行計画を
作るのか?』
29
『なぜ(イベント, やることの)実行計画を
作れることが大事なのか?』
30
これがわかれば、
プログラミング教育をする理由も
わかるかも!?
31
結論を言ってしまうと、
32
“やることを示すことで、
生産性をあげるため。”
33
どういうこと?
34
「このイベントを円滑に進めるには
どうすればいいか?」
ということを題材に考えてみましょう。
35
仮にこのイベントの
プログラムが
なかったら?
36
今回のプログラムは、
37
19:00 ~ 19:59 乾杯
20:00 ~ 20:29 プレゼン
20:30 ~ 22:00 談笑
38
この流れを、主催者しか知らなかったら?
39
1. スタッフと参加者をまとめにくい
協力してもらえない
40
2. 主催者が休んだらアウト
イベント中止
41
生産性が下がる
42
19:00 ~ 19:59 乾杯
20:00 ~ 20:29 プレゼン
20:30 ~ 22:00 談笑
43
プログラムがあると、なにすりゃいいかわかる
→生産性が上がる
→プログラムを作る能力を教育しよう!
「OK, わかった。でもそれくらいの
プログラム誰でも書けるだろ」
44
「義務教育する必要なくね?」
45
たしかに。でも、考えてほしい。
46
もしあなたがこのプログラムを受け取って、
同じイベント進行ができますか?
47
19:00 ~ 19:59 乾杯
20:00 ~ 20:29 プレゼン
20:30 ~ 22:00 談笑
48
このプログラムから得られる情報で、
何をいつするのかを、誰にでも伝わる形に、
プログラムを書き直してみましょう。
49
もし、{現在時刻} =19:00ならば、
→{乾杯}
50
もし、{現在時刻} =20:00ならば、
→{プレゼン開始}
もし、{現在時刻} >20:30ならば、
→{談笑}
毎分時計を見ることで、{現在時刻}を取得し
これくらいなら、書き直すのは簡単!
51
でも、「誰にでも伝わる」?
52
もし、{現在時刻} =19:00ならば、
→{乾杯}
53
もし、{現在時刻} =20:00ならば、
→{プレゼン開始}
もし、{現在時刻} =20:30ならば、
→{談笑}
音頭は誰?
プレゼンターは?
順序は?
誰が?
54
もし、{現在時刻} =19:00ならば、
→{堀下さんが乾杯の音頭}
55
もし、{現在時刻} =20:00ならば、
→{村上、長尾、ゲスト、の順でプレゼン開始}
もし、{現在時刻} =20:30ならば、
→{イベントの参加者が談笑}
ここまでいけば、さっきよりは伝わる。
56
さらにちょっと手直しすると、
コンピュータ(将来的にはAIロボット?)も
理解してくれる表現になる
57
if time.now ==“19:00”:
cheers(ondo=horishita)
58
if time.now == “20:00”:
start_presentation(order =
[murakami, nagao, guest])
if time.now == “20:30”:
talking(participants =
event.participants)
更に言うと、実際は、
もっと多くのことを考えないといけない
59
予算は?
機材や設備は?
料理は?
告知は?
写真撮影は?
テーマ決めは?
60
いつ,どこで,誰が,何をどうやってやる?
When, Where, Who, What, How?
61
ここまでくると、そう簡単ではない
62
より複雑な手続きを
人間にもコンピュータにも
伝わるようにしたい
→そうすれば生産性上がる
63
この方法を考えるプロセスはつまり、
64
問題を解決する(何かを成す)ための
一連の手続きを言語化、記号化すること
65
これが、
プログラミング的思考
66
67
if time.now ==“19:00”:
cheers(ondo=horishita)
68
if time.now == “20:00”:
start_presentation(order =
[murakami, nagao, guest])
if time.now == “20:30”
talking(participants =
event.participants)
やりたいことの記号化
このプログラムを作る過程で、
様々な力を使用した。
69
イベントの内容を俯瞰してとらえた
↓
パターン認識やメタ認知。
物事の仕組み化、考察に使える。
70
「イベントを円滑に進めたい」という思い
↓
目標や課題を設定する力
71
人間でもコンピュータでもわかるように
言語化、記号化
↓
AIやプログラムを使う際に使える
72
言語化&記号化の際、
徐々に表現を改善した
↓
PDCA
73
問題解決に必要そうな
様々な要素を含んでいる
74
だから、プログラミング的思考が大事。
75
プログラミング教育大事
76
きっと、これからの子どもたちは
プログラミング的思考を駆使して、
各種問題を解決していくでしょう。
77
自分がおっさんになったら、
彼ら彼女らの足を引っ張らずに、
一緒に頑張りたいものです。
78
一緒にプログラミングの力で、
世界を少しずつ進めていきましょう
79
プログラミングとは何で、
なぜ義務教育化されるのか?
~プログラミング的思考を体験してみよう!~

More Related Content

PDF
2020年から始まる小学校プログラミング教育の話 #osc19os
PDF
プログラミング教育の基礎知識
PPTX
小学校プログラミング教育教員向け研修<基礎知識>
PDF
Hour of-code-2016冬-シンポジウム
PDF
利根川講演@北海道20170113
PPTX
~みんなに知ってほしい~プログラミング教育基礎知識
PDF
20180303 プログラミング教育明日会議 利根川講演
PDF
201802 利根川講演 in 仙台
2020年から始まる小学校プログラミング教育の話 #osc19os
プログラミング教育の基礎知識
小学校プログラミング教育教員向け研修<基礎知識>
Hour of-code-2016冬-シンポジウム
利根川講演@北海道20170113
~みんなに知ってほしい~プログラミング教育基礎知識
20180303 プログラミング教育明日会議 利根川講演
201802 利根川講演 in 仙台

Similar to Why programming in mandatory education? なぜプログラミングを義務教育にするのか?プログラミング的思考 (20)

PDF
利根川講演@長野塩尻20170120
PDF
プログラミング有識者会議を読み解く
PDF
研修資料
PDF
プログラミング教育シンポジウム@札幌 資料
PPTX
20190723 programming education at Elementary school, Junior high school and S...
PDF
プログラミング研修資料 新潟県田上町20170807
PDF
研修資料@群馬県教育センター
PDF
3分で分かる「プログラミング教育・情報教育」
PDF
利根川講演 In 早稲田
PDF
中教審答申おける小学校でのプログラミング教育に関する記述のまとめ
PDF
利根川講演 In 香川201708
PDF
201712 利根川講演 in 松江
PPTX
小学校プログラミング教育教員向け研修<学校教育での実践>
PDF
プログラミング教育の動向と期待
DOCX
201702_YT
PDF
福島県職員向けプログラミング
PDF
子供達と プログラミングをはじめよう
PPTX
小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議(第1回) みんなのコード 発表資料
PDF
プログラミング教育を学ぶ
PDF
小学校でのプログラミング導入(公開用) 178015
利根川講演@長野塩尻20170120
プログラミング有識者会議を読み解く
研修資料
プログラミング教育シンポジウム@札幌 資料
20190723 programming education at Elementary school, Junior high school and S...
プログラミング研修資料 新潟県田上町20170807
研修資料@群馬県教育センター
3分で分かる「プログラミング教育・情報教育」
利根川講演 In 早稲田
中教審答申おける小学校でのプログラミング教育に関する記述のまとめ
利根川講演 In 香川201708
201712 利根川講演 in 松江
小学校プログラミング教育教員向け研修<学校教育での実践>
プログラミング教育の動向と期待
201702_YT
福島県職員向けプログラミング
子供達と プログラミングをはじめよう
小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議(第1回) みんなのコード 発表資料
プログラミング教育を学ぶ
小学校でのプログラミング導入(公開用) 178015
Ad

Why programming in mandatory education? なぜプログラミングを義務教育にするのか?プログラミング的思考